ミツカンもそうです。あそこも200年以上会社が続いています。もちろんブランドを大事にしたと言えばそうなのかもしれませんが、途中のイノベーションが大きいのです。ミツカンですと何が一番大きなイノベーションだったか。戦後、お酢の売り方を変えたのです。どう変えたか。昔は樽とかそういう単位で売っていたやつを瓶詰めにした。瓶にして、小分けにして、それを小売店に持っていった。その小売店も伝統的な酒販店とかお酒の小売店ではなくて、スーパーマーケットのような後に急成長した流通経路に流すということを先駆的にやったのです。これはいまでもインパクトがあります。それを先にやったゆえに、地方の小規模のお酢屋さんはほとんど滅びてしまって残っていません。だから、いま7割ぐらいのシェアだと思います。これが1つの典型的な例です。暖簾をちゃんと守ったからですよと言えばそうですが、それは本当の答えになってないと思います。